またYip Yew Chongさんの壁画探しを目的に、まだ行ったことがなかった街を散策してきました。
電車やバスではたまに通りかかるけれど、ビジネス街だと思って降りたことがなかった、タンジョンパガー。
今回見たかった壁画は、「Amah」と「PROVISION SHOP」という作品(実はすぐ近くに「Barber」もあることに気付かず見逃しました)。
その作品の住所でバス停を検索して、Aft Jln Merahというバス停で下車。
すると、近代的な高層ビルが立ち並ぶタンジョンパガーの街の一角に、歴史あるショップハウスが並ぶ一角があるので、どこを目指して歩けばいいのかは、すぐにわかりました。バス通りに面したショップハウスは、飲食店になっていて、看板が並んでいますが、一本裏手に回ると、閑静な通りで、美しいプラナカン建築が目を引きます。
暑いアジアの空気の中にある、ヨーロッパの香りを残す美しいタイルを使った建築物が好きで、以前はよく澳門にも行きました。シンガポールのプラナカン建築はまだあまり見ていないので、これから散歩に出掛けるのにはまりそう。ただきれいなだけじゃなく、匂いや生活感があるのも、アジアの街の楽しいところ。見て歩くのが楽しい。
ユニークな形が目を引く高級HDBピナクルのすぐ近く。
こんな壁画もありました。
そして、EVERTON ROADにありました。
Yip Yew Chongさんの壁画「PROVISION SHOP」。
一枚の絵なのに、本当にそこにお店があるような奥行きを感じる雑貨店と
豆花の屋台かな?
ほのぼの。
もう一つの壁画もすぐ近くにありました。
モーターガレージの壁一面に描かれた「Amar」。
本当に何気ない街の一角の壁に描かれていて、しっくりと街に馴染んでいるのですけど、その独特の存在感に惹かれます。
お母さんと息子の会話が聞こえてきそうな、温かい感じ。いいなぁ。小物や食器も細かく描かれていて可愛らしい。
日本のガイドブックだと、プラナカン建築というと、カトン地区を紹介されていることが多いのですが…。
カトン地区のプラナカン建築街は、シンガポールの中心街からは離れているし、最寄りのMRTパヤレバ駅からも距離があるので、バスに乗り慣れない観光客は、タクシーを使ってしまうことも多いと思いますが、そうするとけっこう往復の交通費がかかる。シンガポールラクサの名店もあるので、1週間以上の余裕のある旅で、1日使ってカトン観光するには良いコースだと思います。
10月に遊びに来てくれた友達一家は、帰国便が早朝出発なので、最後の晩は空港から近いカトン地区のホテルに泊まったので、そういったスケジュールでカトンを見るにはとてもいい街だと思います。
ただ、3~4日でも気軽に旅行できるシンガポール。その限られた時間で、時間と交通費をかけてカトンに行くのは、実はちょっと厳しい気がします。
ラクサの名店は、あちこちに支店があるし(引越してきて、うちの近所にもあることを知ったときは苦笑い。その店を目指してわざわざカトンへ行ったことがあるのに)、こうして中心街のタンジョンパガーにも、プラナカン建築が残っている。
限られた時間の旅行でプラナカン建築が見たい方は、中心街で散策してみるのも良いと思います。
そして、美術館巡りをするのももちろん楽しいけれど、せっかくLCCでぷらっと気軽に遊びに来られる時代になったのに、物価の高いシンガポールでは、美術館や博物館・動物園も高いから、観光して回ると滞在中の観光費が高い…という話も聞くので、無料で楽しめるアート探しの旅というのも、良いのではないでしょうか。
散策がてら、空を見上げれば、シンガポール公団HDBの名物(?)物干し竿を窓から突き出した洗濯物も見られます。シンガポール市民の生活が垣間見える風景。
タンジョンパガーセンターに入っているお店に行くという目的もあったので、ここから歩いて向かいました。そう遠くないけど、いいお散歩コース。
ショップハウスに入っているレストランやカフェを探して歩くのも楽しい。
ショップハウスと近代的なビル、全然違う風景がすぐ近くにあるのが面白い街。
いろんな壁画がありますね。
今回の散策のゴール。タンジョンパガー駅に直結しているタンジョンパガーセンターに到着。
散策途中で、ショップハウスに入っているカフェに入ろうかな…と思いながら、もうちょっと、もうちょっとと歩いているうちに、入りそびれてしまったので
ここのDIMBULAH COFFEEに入りました。
シンガポールに来てから、散策とセットになった、カフェラテ休憩。
暑い国で歩き回って、最初はアイスラテを飲んでいたけど。エアコンで冷えて体調を崩してからは、ホットを飲むようにしています。ホットのほうが、ラテアートを見る楽しみもあるしね。
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