シンガポールには、たくさんのインターナショナルスクールがあります。
そして、ローカル校、日本人学校に比べて、学費が高い。
だいたい、年間の学費S$20000~S$40000(約160万円~320万円)+スクールバス代、ランチ代、遠足・修学旅行代、課外の習い事代…かなりの費用がかかります。
とはいえ、日本にあるインターナショナルスクールでも年間学費250万くらいはするので、このくらいはかかるのでしょう。
シンガポールのローカル校や日本人学校も、学費は安いとはいえ、放課後に塾や習い事通いをたくさんしていると聞くので、トータルで考えれば、教育費は、一概にインターナショナルスクールが飛びぬけて高い、というわけでもないような気がします。
日本の公立小学校も、ほとんど無料のようなものですが、我が家が今まで住んでいた地区では、ほぼ全員が私立中学受験または高校受験に備えて小学生から塾通い。近所の人や、上の子がいる人に話を聞くと
★小学校3年から塾に通う
★夏期・冬期・春期講習にも通う(お弁当は昼夜分、2食持参)
★3年生で塾に入るときに、トップ塾のトップクラスになるために、1年生から他の塾に通う
★1年生で塾に入るために、幼稚園年長からプレ塾に通う
★学校の授業は簡単すぎて暇なので、授業中は塾の宿題をやる
★塾から帰ってくるのは、低学年で19時、高学年で22時
★塾の送迎は親がするか、有料の送迎バス
「日本の公立小学校に通っていても、難関中学受験前の5~6年になれば、年間の塾代140万円はかかる」という話や、実際に去年甥っ子が受験するために、義姉が仕事をやめてお弁当作りや塾の送迎に専念した!…という話を聞いていると
シンガポールのインターナショナルスクールは高い。
でも、昨今の教育費は、トータルで考えればどこも高い。
そう思うと、ある意味、英語をマスターして、いろいろなことにチャレンジさせてくれるインターナショナルスクールは、ある意味(2回言った)、子供の生活時間を効率的に使いつつ、コスパが良いのではないかと思えてしまうのです。
そんなインターナショナルスクールですが
一口にインターナショナルスクールと言っても、学校によって特色は大きく違います。
我が家は、息子がすぐに小学生になってしまう時期の引越しだったので、学校選びに時間がかけられず、ゆっくり学校見学をする時間がなかったので、とりあえず学校の特色等は、こちらのサイトで比較させてもらいました。
このサイトから、学校のWEBサイトに行って調べ、問い合わせをしました。
我が家が学校を決めたポイントをいくつか挙げてみようと思います。
1.学校の規模
SAS、Canadian、Overseas Family School、UWCのような大規模学校は、施設やカリキュラムが充実している。学費も高め。大規模に気後れしない子であれば楽しめそう。
EtonHouse、Chatsworth、DoverCourtのような小規模学校は、施設はそれほど広くないけれどアットホーム、大人しい子でも気後れせずに馴染めそう。学費も比較的安いところが多い。
2.ESL(英語補習クラス)の有無
ESLクラスがある学校で、最初にESLクラスで学ばせて、英語をしっかり身につけさせつつ、勉強を進め、英語を習得次第メインストリームに編入する学校であれば、授業もそれに合わせたカリキュラムで進めてくれる。マイナス点は、ESLに日本人が多いと、日本人で固まってしまって、英語の習得に時間がかかってしまうこともあるらしい。プラス点は、日本人が多いと安心して学校に通うことができるし、英語が上達した頃に日本人のお友達と話す機会があれば、日本語を維持できそう。
最初からESLなしでメインストリームに入れる、またはESLのない学校に行けば、英語の上達は早いと思うが、英語が話せない間に進む授業内容は理解できるのか?という疑問がある。ただ、アメリカなどに赴任して現地校しか選択がない場合は、英語のみの授業に入っていくのだから、不可能ではないのだと思います。
ただし、ESLなしの学校では英語を母国語か同程度に話せないと入学できない学校もあるので、やはり英語ができるのが基本で、授業を進めていくのだと思います。英語を話せるようになるために学校に行くのではなく、英語で授業を受けるために学校に行くのだから、当然かもしれません。
3.日本語の授業や日本語でのIBDP取得の有無
日本に帰国予定、日本で受験予定があるならば必要度は高い。我が家はしばらくシンガポールで暮らす予定で、日本の学校に戻る予定はないので、学校での日本語授業の有無は、それほど重視しなかった。小学生の間は、家庭での教育でもいけるのではないかと、ドリル等や本は日本からたくさん持ってきました。この先学年が上がって、子供の様子を見つつ、中学校からは日本語教育のある学校に変えるかもしれません。
4.家からの距離、夫の職場との距離
スクールバスに乗る距離と、朝のお迎え時間は、親子とも無理のない範囲で。学校からのお迎え要請があったときに私か夫がすぐに迎えに行ける距離であること。保護者会やボランティアで親が学校に行く機会も多いので、家からそう遠くない場所の学校を選びたい。
我が家は先に夫の職場が決まっていて、学校もわりと近いところに決めたので、最後にどちらにも行きやすい場所に家を決めました。
5.カリキュラム
小学校低学年なので、学校にプールがあってスイミングの授業があるか、音楽の授業で楽器に触れられるか、お絵かき、遠足など、情緒教育の充実を重視しました。
我が家は、日本で通っていた幼稚園が、ほとんど外遊びをしないインドア幼稚園で(水色の体操服ズボンと白ソックスが泥で汚れることは一度もありませんでした)、レゴやお絵かきなどのインドア遊びが大好きな息子には向いていましたが、小学生になったら、もう少し外に出て活動する学校に通わせたいという思いがあり、体育やスイミングの有無を重視。
また、幼稚園で毎日受けていた課外英語でOxford Reading Treeを使っていて、Stage2の本は読めて意味も理解できるようになっていたので、イギリス系の学校が向いているかな、と考えました。
6.ウェイティングリストの有無
これを最初に問い合わせたほうが良いですね。いくら気に入った学校でも、ウェイティングがある学校には、すぐには入れないので。メインストリームは長いウェイティングリストがあるけれど、ESLクラスならば少々空きがあるという学校もありました。
Overseas Family SchoolやUWCのように、ウェイティングリストを廃止して、シンガポールに来たばかりの子でもメインストリームに入学可能な学校もあります。
7.制服が可愛い
これは冗談ですが。笑
でも、アメリカン、オーストラリアン、カナディアンなどは元気で溌剌とした感じのポロシャツ系ユニフォーム。イギリス系は学校別のオリジナルチェック柄のシャツやワンピース。など、学校によって雰囲気が違うので、うちの男児は制服のことなんてまったく気にしていないと思いますが、女の子は制服の可愛さで通学の意欲が増すかも!
実際に着ている子を見て、制服の可愛さでは、ダントツでDulwich Collageが好みです。自分が学生だったらあれを着てみたい。
そんな感じで、要点を決めて絞っていくと、自分たちに合う学校の候補は絞り込まれるので、我が家は他校の見学なしで、学校を決めてしまいました。
うちの息子は基本的に学校好きなのと、場所見知りしない好奇心旺盛タイプ、まだ小学校低学年なので、親が学校を決めてしまいましたが
ある程度大きくなったお子さんや、場所見知りするタイプのお子さんであれば、本人を連れて見学に行ったほうが良いのかもしれません。
我が家が決めた学校は、最初に問い合わせた時には、ウェイティングがあるのか、空きがでるのか、回答待ちだったのに、こちらの英文の在園証明書等の出願書類が揃った時点でタイミングよく「空きがでました」という連絡がきたので、これはここに行けというこかな?という運命のようなものを感じて。
学年が上がると成績も重視されますが、低学年のうちは転校もありなので、とりあえず!と入学を決めたのですが
入学して1か月たつ息子は、愛校心が芽生えたようで??
「ほかの学校には行かない!今の学校が大好き!」
と言っているので、これで良かったようです。
親としては、ひとまず安心。
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