大阪に帰省した時に、必ず訪れるお店があります。
上牧駅前にある、「二十四節記」。
「リライフ」というリフォーム会社が、建物と庭と空間ごと造ったところで、リストランテの他に、雑貨屋さん、パン屋さん、お花屋さんが入っていて、レンタルスペースでのお教室なども開かれている、まるで1つの村のような、素敵空間。
行くたびに、こんな雰囲気の街で、こんなお家に住めたらいいなぁ…と夢を見てしまいます。
庭に面した、立派な石窯。
ここで、パン屋さんで売られている天然酵母パンや、リストランテのピッツァが焼かれています。
リストランテには、いつも夫婦二人で訪れることにしています。
こちらのシェフは、素材、調理法、盛り付け、すべてに物凄いこだわりを持ってお料理を作る方で
魚は漁港と直接取引、山菜キノコも自分で見つけて、ジビエも自ら狩りに行かれるという…今日の食材の入手ルートの話を聞くのが楽しみ。
そんなこだわりの料理を味わっていただくには、息子には悪いけど、まだ早い。
極上のものを食べて舌を育てる、という考え方もあるとは思いますが、うちの5才児はまだまだコースをいただく集中力と、食への好奇心がないので、「早く帰りたい」となってしまうもの。
なので、いつも息子は夫の兄一家と過ごしていてもらって(それが息子にとっての帰省の楽しみだし)
その間に、二人でCo.N.Te.の料理と時間を楽しませてもらっています。
毎回、メニューを見るのが楽しみ。季節の食材と産地を見て、わくわくします。
石窯で焼いたフォカッチャ。オリーブオイルと粗塩でいただきます。酵母の良い香り。お腹がいっぱいになってしまうとわかっていても、いつもお代りをいただいてしまいます。
長岡の筍と烏賊のお刺身のバーニャカウダ。筍も烏賊も柔らかくて美味しかった。
鳥取で取れた、ずわい蟹とツルモズクのスープ。
東郷湖のシジミのスパゲッティ。こんなに大きくて食べ応えのあるシジミ、初めてでした。フルーツトマトを食べると、まるでトマトソースのスパゲッティかのように、甘くてフルーティなトマトの旨味が口の中に広がります。
スパゲッティは特に、他ではあまり食べたことがないようなものが出るので、いつも楽しみです。
メインは、私はイサキのグリル、夫は神戸ビーフのローストに、胡桃のソースを添えたもの。
今回は神戸ビーフでしたが、こちらのシェフは牛豚鳥以外のウサギやラムなども得意なので、クセのある肉が好物の夫は堪らないようです。
以前、夫の誕生日祝いで訪れたときは、シェフから、ケーキのプレゼントではなく、骨付きラム肉のプレゼントをいただいたことがありました。笑
デザートは、パンナコッタとプリン。素材の良さを感じるこの2品は、ここでしか食べられない美味しさ。よく出るデザートですが、いつも楽しみです。
デザートタイムに、いつもシェフがテーブルまで来てくださって、食材の話や、仕入れの話や、近況などを聞いて、コーヒーを飲みながらゆっくり過ごします。
ただ食べるだけではない、豊かな時間を過ごさせてもらうリストランテ。
帰省の度なので、年に2回ほどしか行くことができないのですが、気付けばオープンから10年が経ち、いつもいつも感動をいただいています。
そんなお店があることが幸せだなぁと思う。
ディナーは完全予約制。
仕入れとこだわりの関係上、多くの予約を取らないのだと思います。
記念日などに、ぜひゆっくり訪れて、ゆっくりと時間をかけて楽しんでいただきたいお店です。
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