シンガポールに引っ越す前に、以前シンガポールに駐在されていたママから、全然英語を話さなくても生きていけるから3年住んでも全然英語が上達しなかった、という話を聞き、英語が公用語の国に住んでいてそんなことはないでしょう、きっと謙遜されているんだな、と思っていた。
でも自分が実際にシンガポールに半年住んでみて、その意味がよくわかった。
主婦が日常生活に使う英語は最小限でもやっていけるし、なんなら単語だけでも通じるだろうし、can can 言ってれば通じてしまう。
子供がスクールバスで通学していたら学校と関わることもあまりないし、基本自由参加の行事には行かなくてもいい、母子ともに日本人の友達にはすぐに出会えるし、それで充分楽しく暮らせてしまう。
うちはシンガポールに住む期間が決まっていないので、早く馴染もうと急ぐ必要がない反面、イヤになっても日本に帰る日も決まっていないので、とりあえずここでの暮らしにストレスなく馴染むことを第一に、散歩したり、カフェに行ったり、最初はゆるくスタートしようと思っていたから、シンガポール生活を楽しめたこれまでの生活で良かったとは思っているけれど
半年が経ち、このままではいつまで経っても英語が上達する日はやってこない!と思い、生活を変えてみることにした。
①英語を習う
大学は国文学専攻、今まできちんと英語を学んだこともなければ留学経験もない。ただ、海外旅行が好きだったこと、海外に本社がある会社に就職したことで、独学で英語を覚え、コミュニケーションは取れる。シンガポールで暮らし、息子の学校の外国人母たちと世間話をするくらいは可能。読み書きはそれなりにできるので、学校の申請や登録、先生や保護者とメールのやり取りは可能。Year1の宿題くらいなら見られる。でも、保護者会でネイティブの先生方が話し続けるのを聞いて理解するのは難しい。学校の授業や学習に関する単語を知らないことに気付く。息子の担任との面談は夫任せ。外国人母たちと深い話をするには語彙力の無さを痛感。
それでもやってはいけるけど、いずれは夫だけでなく私も面談に行かなくてはならないし、進路相談なども必要になる。いつまでも夫任せでは情けない。ネイティブの担任とメールではなく口頭で面談ができる英語力を身に着けたい。
今は同時に入学した日本人のお友達のお母様方がいるから心強いけれど、数年後に彼女たちは日本へ帰ってしまう。その頃には、日本人の母たちと同じように、外国人母たちと話せるようになっていたい。
読み書きはPodcast等で独学で勉強してきたけれど、ヒアリング・スピーキングの相手、そして間違いを指摘してくれる人が必要だと思い、習うことに決め、周りの人からどこで英語を学んでいるか聞いてみた。
★日本人向けの英会話スクール
日本語で説明を受けられて日本人の生徒と知り合える日本人向けのスクールは、駐在の家族向けの語学学習補助が前提にあるからか、費用が高い。補助がない我が家には、高額に感じてしまった。そして、初級会話かビジネスレベル会話のクラスが多く、そのどちらでもないとなると個人レッスンになり、更に費用が上がる。積極的に外に出れば外国人と話せる環境にあるので、そこまでの費用をかけて習う必要はない。
★コミュニティセンターの英語クラス
シンガポール内にたくさんあるコミュニティセンターでは、週一回の2ヶ月コースで80ドルなどの手頃な価格の英語コースがたくさんあり、そのどれかに通おうと問い合わせてみたところ、初級クラスでは英語で英語を教えてくれたけれど、中級クラス以上ではマンダリンで英語を教えるクラスが多く(探した時期がたまたまそうだったのかもしれませんが)、マンダリンを全く知らない私は通うことができなかった。コミュニティセンターはヨガ等のクラスも手頃に通えるので、息子のスクールホリデーを外した時期に通ってみたい。
★教会の無料ESL
学校の韓国人母たちから教えてもらったのが、無料英語レッスン。おそらく一番有名なIBCは宗教の勧誘もなく、韓国人と日本人の生徒が多く、和やかな雰囲気で学べるらしい。ただ、キリスト教徒の多い韓国人母たちに比べると、無宗教の私は教会に通う習慣がなく、気が向かなかった。ローカル校のスクールホリデーに合わせてレッスンが休みになるようで、インター校のホリデーと合わせると通える回数は少ないらしい。
★迷った挙げ句に決めたのはオンラインのDMM英会話。
◆毎日25分レッスンが受けられて月額5,980円という手頃な費用
◆様々な国の先生を毎回選べる
◆レッスン内容も教材利用やフリートークなど毎回選べる
◆出かける必要がないので息子の学校行事やスクールホリデーの振替をする必要がない
◆外国人の先生のみなので、日本語で聞けるという甘えが生じない(体験レッスン1回は日本人講師を選べるので、その時に日本語でレッスンの進め方を詳しく聞いた)
今のところ、日曜日以外の週6日は欠かさずにレッスンを受けている。大体午前中にレッスン予約をして、前日の夜息子が寝たあとに予習、レッスン後は復習、時間があったら教材のDaily Newsを読む。たった25分のレッスンだけど、予習復習含めると1日のうちに占める英語学習時間がかなり増えた。記憶力の低下に年を感じつつも着実にスピーキングとヒアリング力は上がっている気がする。
世界中の先生を選べると言っても、スタンダードプランでシンガポールの午前中の予約だと、大体その時間帯にオンラインで先生の仕事をしているのはフィリピンの女性で、私と同じく子供が学校に通っている間の時間を使っている主婦の先生が多いので、話しやすい。フィリピンでも、マニラの先生、ダバオの先生、セブの先生でなんとなく特徴があることがわかってきた。マニラ在住の女性の先生が一番会話しやすいのだけれど、毎日変えて耳を慣らすようにしている。
②午後のスクールバスをやめて息子を学校まで迎えに行くことにした
Term2から息子が課外活動を始め、その日はスクールバスが利用できず迎えに行っていた。
スクールバスだと、コンド下に迎えに行くだけでとてもラクだけど、同じコンドの人以外のコミュニケーションは必要ない。学校へ行くと、たくさんの人と会い、必然的に英語を使うことになる。子供は校庭で遊んで帰ることもできる。
家から学校まで近いとはいえ、往復と遊びと買物で3時間ほど外出するので頭も身体も疲れるけれど、これは私にとって何よりの英語の勉強とダイエットになる。
思い切って帰りのスクールバスをキャンセルし、毎日学校まで迎えに行くことにした。
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チャイニーズニューイヤーのマラッカ旅行中のんびり過ごしながら、シンガポールに帰ったら生活を変えようと決めた。
平日は毎日、家事と英語学習とお迎えで終わるので、散歩やカフェに行くことはなくなった。たまにお誘いをいただいた時だけ出かける生活になったけど、久しぶりに、1日の時間が足りないと思うくらい充実している。
今までは外国人と話す時には、頭の中で考えてから話していたけど、考えずに話しかけられるようになった。
先日お迎えの公共バスを降りるときに大雨が降ってきて、同じバスから降りた欧米人母が傘を持っていなかった。今までだったら、申し訳ないと思いつつも、そのまま自分だけ歩き出していたかもしれない。傘の下で何を会話しようと考えてしまうから。でも自然に一緒にどうぞと傘をさして(小さな折り畳み傘で申し訳なかったけど)、話しながら学校へ向かうことができて、言葉に対する気持ちの垣根が低くなった気がした。
アラフォー母、固まった脳を起こして、まだまだ頑張らねばなりません。
お迎えに行き始めたら、学校帰りに息子の美容院や行事の買い出しに寄れるというメリットもあり。スクールバスで帰宅すると、そこからまた外出するのに時間がかかって億劫だったので、放課後に済ませられるのはラクです。
用事のついでに、たまに息子とカフェでおやつタイムをしながら学校の話を聞くのも、きっと今のうちだけの貴重な時間なんでしょうね。
ホランドビレッジにある香港のエッグタルト屋さん。安くて美味しい、ちょっと小腹満たしカフェ探索中。
4コメント
2018.03.18 07:48
2018.03.18 07:39
2018.03.15 14:50