旧正月(チャイニーズ・ニューイヤー)の週は、息子の学校が一週間休み。夫は2月16日~18日の3連休に休暇をプラスして、2月14日の夜~18日の4泊5日の日程で、シンガポールから陸路で国境を越え、マレーシアのマラッカへ行ってきました。
この時期は、一年のうちでも特に国境イミグレが混みあうと聞いていたので、最初は車の渋滞の影響を受けない、ウッドランズ・トレイン・チェックポイントから出発するKTMのShattle tebrauでの国境越えを計画し、チケット発売日の購入を狙いましたが、アクセスできた時にはもう完売。
バスか車・タクシーでアクセスするコーズウェイの国境から行くことにしたので、少しでも渋滞を避けるために、夫は14日(水)に半休を取り、午後に出発する予定でした。
ところが、息子が腹痛で体調不良になり、念のため旧正月で病院が休みに入る前に診察を受けてから出発することにしたので、予定よりも遅れて、道もイミグレも大混雑しているであろう夜の出発になりました。
病院から帰宅して、出発してしまったら夕飯を摂り逃すだろうと、FoodpandaでSimply Wrappsのブリトーをデリバリーし、家で夕飯を済ませてから出発することに。
Simply Wrappsの包みのメッセージを見て、その日がバレンタインデーだったことに気付く。シンガポールでは、日本のバレンタインのようなチョコレート販売合戦がないので、すっかり忘れていました。
息子は消化の良いうどんを食べて、腹痛も落ち着いたので、Uberで出発。UberでMRTクランジ駅まで行き、そこから170番のバスで国境コーズウェイに向かう予定でした。
ところが、我が家の荷物とクランジという行先を見て、途中で「もしかしてJB(ジョホールバル)へ行く?」と尋ねてくれたUberドライバー。
「それなら、クランジからバスに乗って大渋滞のコーズウェイに行ったら大変だよ。もう恐ろしく長い渋滞の列ができてるよ。なんでウッドランズ・トレイン・チェックポイントへ行かないの?」と。
「本当はウッドランズ・トレイン・チェックポイントへ行きたかったんだけどね。Shattle tebrauのチケットが買えなかったんだよ。だからバスでコーズウェイへ向かうんだ」と言うと
「ウッドランズ・トレイン・チェックポイントから歩いてイミグレへ行ける通路があるよ。そこからバスに乗って、JB Sentralのイミグレへ行ける。そうしたら、シンガポールのコーズウェイのイミグレまでの大渋滞には、はまらない。そのほうが絶対に早い。行先をクランジからウッドランズ・トレイン・チェックポイントへ変更してあげるよ」
信号待ちの間に、Uberアプリの行先を変更してくれた。
な、、、なんて仕事のできる男なんだ!
私たちは、ウッドランズ・トレイン・チェックポイントはシャトル電車での国境越え、コーズウェイはバスか車での国境越えだと、勘違いしていた。トレイン・チェックポイントから歩いてイミグレへ辿り着けるとは知らなかった。
おそらく通常時の国境越えであれば、この方法を使う必要はないのだと思う。土日は混むと聞くけれど、平日はバスでスムーズに国境越えできるのだから、たいていはコーズウェイからの国境越え情報が出てくるのでしょう。
旧正月という大混雑時に、この方法を教えてもらったのは有難かった。
機転の利くドライバーに感謝して、ウッドランズ・トレイン・チェックポイントでUberを降りた。
ここがShattle tebrauのチケット売り場。写真は帰りに撮ったので空いているけれど、行きの時には大混雑でした。
渋滞知らずのShattle tebrauに乗れる幸運な人々を横目に、歩いて「Woodlands Checkpoint」イミグレへ向かいます。
通路の窓から見えたShattle tebrau。
通路はひたすら一本道なので、同じくイミグレへ向かう人々と同じように歩いていけばわかりました。
シンガポールの出国は混んでいたけれど、全カウンターが開いていたので、思ったよりもスムーズに通過。
このあとマレーシア側のイミグレに向かうための橋を渡る160番・170番のバスに乗るのに時間がかかりました。誘導するスタッフなどいないので、どこに列ができているのか、最後尾がどこなのか、まったくわからず、周りの人に聞きながらようやく列に並ぶ。
これが旧正月の混雑か…と思いながらも、シンガポールのイミグレまでの大渋滞を避けられただけでも、だいぶ時間の短縮になったわけで、何度もUberドライバーに感謝した。
ここで1時間くらいかかりました。息子は、乗って走れるスーツケース「TRUNKI」を持って行き、座って大行列を待てたので、平和にバスを待つことができました。
やっと乗れたバスはもちろん混雑していて、最後に乗り込んだ私たちにはもちろん席はなかったのだけど、こんな時でも、息子に席を譲ってくれるインド人女性がいて、その心に本当に衝撃を受けた。この心は、どうやったら生まれるんだろう。優先席ですら機能しない日本から来た身には、衝撃と感動とよくわからない感情で苦しくなった。とりあえず大きな声と笑顔でThank youが言える子に育てて、息子もいつか誰かに席を譲れる人になってくれることを願う。
JB Sentralに到着。次々とバスが停まって、人がどんどんイミグレへ流れていく。
マレーシアの入国は長い行列だったけれど、ここもすべてのカウンターが開いていて、それなりに順調に進んで入国をすることができた。
タクシーカウンターへ進み、ここで英語が通じず、おそらくマレー語が飛び交っていて、陸路で国境を越えて違う国に来たのだと実感しました。
旧正月のホリデーシーズンに、18時半にシンガポールの家を出て、21時にはジョホールバルのホテルにチェックインができたのは、かなり順調だったと言える気がします。何度も言うけど、ありがとう、Uberドライバー。
次の朝にはマラッカ行のバスが待っているので、この日はホテルに入ってシャワーを浴びて、すぐ眠りに着きました。
0コメント