元日はまだ私の実家にいて、母の御節料理を食べました。お雑煮は、醤油ダシに切り昆布、角餅入り。実家の御節は、母曰く関東と祖母の出身の北海道の味が混ざったお正月料理らしく、海鮮お刺身が多い。蟹、鯛、かまぼこ、根菜類の煮物が並びます。
親兄弟・孫が集まって、昼から夜までお酒を飲みつつ、食べました。
普段は床暖暮らしの実家ですが、お正月だけは、父が和室に炬燵を出します。私たち兄弟は誰も家に炬燵を持っていないので、孫たちに炬燵の温もりを味わってほしいのだとか。息子も、シンガポールにいる時から、お正月は炬燵に入るぞ~!と楽しみにしていました。
そしてその炬燵で、元旦の夕方ごろになるとトランプ大会になるのが、毎年の定番。
1月2日に、半月の間お世話になった実家に別れをつげて、飛行機で関西の夫実家へ移動しました。
夫実家の御節料理は、約30年間もフランス料理を習い、昔は自らも料理教室を開いていた義母の、ほぼ手作りの美しい料理が並びます。かまぼこ以外は手作り。盛り付けも美しい。
平目を一本さばいて作ったという、求肥巻きの昆布締め。お正月にしか味わえない贅沢品。
京都・錦市場の打田さんで買った千枚漬けと赤かぶら。色合いが美しい。
夫の大好物のローストビーフ。今回、夫はシンガポールに残って仕事。本人も、お義母さんも残念そうでした。料理上手な母、遠くに住む息子が何歳になっても、手料理を食べさせてあげたいだろうな。
伊達巻きは、海老と白身魚のすり身入りで、ふわっふわの食感。甘くなくて味わい深い。これを食べたら、市販の伊達巻が食べられなくなってしまった。
関西のお雑煮は、白味噌に、茹でた柔らかい丸餅。息子はこれが大好き。
どちらの親も70才くらいになり、いつまでこうして御節料理をいただけるのか…。暑いシンガポールから冬の日本に帰るのは体調管理が大変だし、短い滞在のために服を用意するのも大変なので、これからは冬の帰省はやめておこうかと話しているけれど、そうなるともう御節をいただくことは無いのだと思うと、淋しい。
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