息子の学校のTerm1が終わりました。
8月にシンガポールに引越してきて約10日後から始まった小学校生活は、充実の一言に尽きます。
日本の幼稚園を7月で退園し、異国で早く小学生になるというのは、どんな感じなのだろう?と手探りで始まった新生活でしたが、あっという間に馴染み、お友達ができて、毎日楽しそうに通っていました。
最初は、先生の言っていることが理解できなかったり、英語でもない初めて聞く外国語のお友達とどう話したらいいのか困惑していたようですが、4か月経った今、どうやっているのかはわからないけど、子供なりにコミュニケーションが取れるようになったようです。お互いの母国語がわかるようになってきたのか、英語が話せるようになってきたのか、言葉は不要なのかは、わからないけど。
外国に来て外国人と一緒に学校に通うということは、互いの文化を知り、違いを理解することも含めて言葉を覚えていくことであって
その二つはまるで違いました。
日本にいた時、私は自分のことをポジティブな人間だと思っていたけれど、こっちに来てみたら、学校の先生も外国人ママも、みんなもっともっとポジティブ。学校の先生や外国人ママに、日本人の感覚で遠慮や謙遜交じりで書いたメールに、いつも、バッサリ、あっけらかん!とした返信がくる。日本人なら申し訳ないと思う場面でも、決して謝って終わりという展開にならない。
例えば学校から、「親のI.D.カードができたから受取に来てください」というメールがきたので、律儀に指定の日時に学校へ行ったのだけど、「あなたのカードはまだプリントが間に合っていない」という。事務の人の英語が早口だったのと、私の感覚では「完成したから受取にきて」と言うから来たのに、まだできていない??と頭が理解しきれなかったようで、2~3回繰り返して言ってもらって、やっと理解できたのだけど。事務の人は、カードができていないことを謝る以上に、私が内容を理解できたことに「Great!!」と褒めてくれて、最終的にカードを受け取った時に「良かったわね」と微笑まれた。
ん?
お友達ママは、子どもが毎日持ち帰るはずの宿題ファイルが鞄に入っていなくて先生に問い合わせたけれど、「教室にはないからもう一度家を探して下さい」という返信。ある日用事があって学校へ行ってみると、教室とは全然違う場所にあるテーブルの上に子供のファイルがポツンと置かれているのを発見し、先生に伝えてみたところ「見つかって良かった!!」と喜ばれたという。
んん??
息子が、図書室で借りてきた本を確かに先生に手渡して返却したのに、次に借りるときに「前回の本がまだ返却されていないから新しい本は貸せません」と言われてションボリして帰宅し、確認してもらうよう先生にメールをしたときも、「なぜだかわからないけど息子さんの本は図書室ではなく教室の本棚に返却されていました。でもご安心ください!本は無事見つかりました。そして息子さんは今日新しい本を借りることができました。息子さんはとても喜んでいます!!」という返信をいただいた。
んんん???
ポジティブ…。
なんてポジティブなんだ…!!
その考え方は、そういう教育の中で育まれたものなのでしょう。
また、遠慮や謙遜が美しいとされる場所で育つのと、前に出ることや良いと思ったことは積極的にどんどんシェアするのが親切だとされる場所で育つのでは、子供の考え方は変わると思う。
息子も、最初はモジモジと遠慮したり、前に出て発表ができない・意見をシェアできない子で、親もそう思っていたし、ハーフタームの成績表にもそう書かれていたのですが、最近ではホールでダンスをしたときに自由に踊りまくって、先生から、よくできた時のレベルUPご褒美がもらえたらしい。「だってダンス楽しかったから」と堂々と言うようになった息子の、短い間でのその変化を頼もしく思います。
Term1は期間が長く、季節ごとにたくさんのイベントがあって、親のサポートの出番が多かったけれど、その分、私も楽しませてもらいました。
季節のないシンガポールでは、多民族国家らしい宗教イベントもたくさんあり、ハリラヤハジ、ハングリーゴースト、中秋節、ディーパバリ、ハロウィン、クリスマス、様々なイベントを経験しました。そういったイベントを通して月日の移り変わりを感じていくことを学んだり。
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