シンガポールのインターナショナル校の、入学準備って?

息子の学校が決まったのが、7月上旬。


学校が始まるのは、8月下旬。


入学に関する問い合わせや手続きをしていた夫が、申請書や入学金・授業料の支払いは済ませていましたが、制服などは採寸しないと買えなかったので、私と息子が8月上旬にシンガポールに引越してからの準備となりました。


日本で幼稚園年長の夏と言うと、小学校のランドセル準備が始まる頃で、日本を出発するまで通っていた幼稚園のママたちは、ランドセルの話題でもちきりでした。


住まいの近くの公立小学校に行く子のママたちは、土屋鞄の発売日や、池田屋のデザインなどに、かなり詳しく、今や百貨店やヨーカドー等の大型スーパーでランドセルを買うご家庭はいないの?というくらい、ブランド・ランドセルが人気のよう。


いつもならそういう事をを率先して話しているようなママが、全然その話題に入らず、「うちはまだ考えていないの」「なんでもいいかなと思ってて」などと話を濁すのは、私立小学校を受験するんだな…というのが暗黙の了解。


そんなランドセルのことを調べることなく過ごしていると、日本を離れて、違う国で小学生になるんだなぁ…と妙に実感したものでした。



そして、幼稚園のママたちから、「シンガポールの小学校入学準備って、何を揃えるの?」と聞かれて



まだ全然知らない。



…という感じで、若干焦りつつ、シンガポールに来ました。



日本の学校だと、丁寧な入学説明会があり、入学準備リストの紙などをもらえると思うのですが


息子の学校はすべてメール連絡で、特に入学の際の持ち物などが一切書いていない。


制服も、販売店の場所が書かれているだけで、何を買い揃えるかも書いてない!



とりあえず、引越してきた週末に、制服の販売店へ行ってみると、他にも同じく8月9月入学のインター校の生徒たちが買いにきていて、学校名を告げると、必要なものを一式出してくれて、試着してサイズを確認して、購入。という感じで、本当にそれでいいのか、全部揃っているのか、わからないまま購入しました(後日、体操用の白ソックスを買っていないことに気付き、買い足しに行きました)。


★通学用リュック

★制服、ソックス

★体操服、ソックス

★帽子

★水着

★通学用靴


揃えたのは以上のものでした。



そして、ここで、日本人としての疑問。


上履きはないの?


…笑



売ってないんだから、必要ないんだと思うけど、とりあえず日本の幼稚園で仲良くしてくれたフランス帰りのママにLINEで聞いてみると



「上履きはないよ!!!フランスにも、姪っ子のいるマレーシアにもないし、日本のインターにもなかったよ!」



という返信をもらって、買い忘れてないんだな、と。


そして、もし要るならすぐに使うと思って、実は日本からご丁寧に航空便で持ってきた、幼稚園入園時に手作りした「上履き入れ袋」を、処分しました。笑




とりあえず、制服は揃った。



あとは?文房具は?教科書やノートは??



謎なまま、入学の直前(3日前)にあったオリエンテーションに行ってみて、そこで配られた「入学のしおり」的な冊子をもらい、そこで何も要らないことが判明。



そして、そのオリエンテーションも…


あらかじめ記入して持参するようメールで送られてきた、アレルギーの申告や、予防接種履歴、通学スクールバスの申請書や、プロフィール等の書類を大量に持っていき、最初の受付カウンターでまとめて手渡すと


「あとは、各自自由にカウンターを回って手続きして、最後に各自クラスに行って、担任の先生とお話して帰ってください」


まるで大学のオリエンのような大らかさで、頭の中は???で質問し続けながら


★個人写真撮影

★スクールバスのピックアップ時間の確認

★ランチデリバリーの説明

★課外スクールの説明



などのカウンターを回って謎を解きつつ、最後に教室へ。


担任の先生と、補佐の先生に会い、そこで言われたのは、教科書もノートも文房具も要らないけど、ただ1つ、「宿題を入れる用のA3サイズのジッパー付きクリアホルダーを用意してください」とのこと。


ここで色々と質問し、謎が解けたので、先生に挨拶をして、帰宅。


もちろんすべて英語ですが、日本人のママに数名出会えたので、そこで情報交換しつつ、確認しつつ、なんとか3日後から入学できそうだ!という感じになりました。


ただ、この時に聞いた「A3サイズのジッパー付きクリアホルダー」。


サイズは自分でも2度先生に確認し、他のママにも聞いたので、確かにA3、一番大きいサイズ、とのことで


このオリエンテーションが金曜日。

入学は月曜日。


オリエンテーションの帰りと土日の2日半、何件ものお店を回り、東急ハンズだって、ジュロンイーストとオーチャードの2件回ったけど、A3のホルダーを置いているお店がない・・・・・・。


仕方なく、お店にあった最大のB4のホルダーをとりあえず買って持たせてみたのですが


いざ初登校日を終えて、夕方に先生から送られてきたメールには「A4サイズ」と修正されていて


必死に探した2日半は何だったんでしょう・・・・・・という展開でした。


A4ならどこにでも売ってるわ!笑



その他にも、そういえば、通学用の靴は買ったけれど、体操用の靴はどうするんだろう?と思っていたら


体育のある日の前日に、突然メールで「明日、外遊び用と体育用にスニーカーを2足持ってきてください。ずっと学校で使うから、Term(学期)の間、置きっぱなしにします」というメールが来て


船便がまだ届いていなくて、スニーカーを2足しか持ってきていなかったので、学校に2足持っていったら普段履くスニーカーがなくなってしまう…と、帰宅後急いで買いに走ったことも。


けっこう、なんでも突然お知らせがきます。


でも実際は、ずっと学校に置いておくのは外遊び用の1足のみで、体育用のは、体育がある日に履いて行けば良い、という暗黙のルールがあることを後日知り、急いで買いに走る必要はなかった…。



あらかじめ入学準備が知らされている日本とのギャップに、最初は謎だらけ、頭の中は???で、なんでも先生や他のママに聞いていたのですが


最近わかってきたのは


そんなに焦らなくても、いいということ。


真面目できっちりしがちな日本人には、大雑把な説明に困ることもあるのですが、わからなければ先生にメールすればよし、もし用意できなければメールすればよし。で良いのだということが、なんとなく解ってきました。


学校側も、急にメールをするけれど、急には全員できないだろうと思っていそうなスタンス。



急いで走っている人をみかけないこの国で、わからないことに焦る必要は、あまりないのだということがわかってきました。



よくわからずに、間違ったものを持たせたり、説明と違うことが行われていることも、わりとあるようなのですが、息子がそれで恥ずかしい思いをしたとか、先生に怒られた、ということは無いようで、そういったことでの子供へのプレッシャーも無いようです。


まだまだ手探りで謎だらけですが、気付けば毎日何事もなく学校に行っているので、こちらも気楽にやっていこうかなと。



今月は色々な民族イベントが毎週のようにあり、親の参加やボランティアも多く、学校へ行く機会がかなりあるので、また謎だらけの日々になりそうな気はしています。



長々と書いていますが、最後にもう一つ。



入学といっても、入学式もなく、いきなり普通に授業が始まりました。


初日からスクールバスで登校する子たちは、親はバスで見送るのみですが、我が家は引越しが遅くてスクールバスの申請が間に合わず、8月は私が学校まで送迎していました。


この時に考えたのは、入学式はないけれど、初日はフォーマルな恰好で行くの??


これは学校の事務局に聞くのもどうかと思い、迷った挙句、シンプルなワンピースで行きました。


でも、周りのママたちは、タンクトップにショートパンツにビーサン。なんて人もいっぱい。カラフルな南国ワンピがほとんど。そして、頭にヒジャブを被ったママや、鮮やかなインドの服のママも。


ここは多民族国家シンガポール。


フォーマルな服のカテゴリーが、そもそも違う。


そして、Term startは特にかしこまった日でもなんでもない。


自分が知っている日本の常識のようなもので考えてしまったことに、ちょっと自分で笑ってしまった出来事でした。



思い返せば、日本の幼稚園の入学式。


その幼稚園を前年に卒園した上の子がいる、いつも強気なママがいたのですが。


入園式の会場にいるママたちを見渡して、ネイビーのフォーマルを着ているママが多いことが気になったようで、「厳粛な卒園式はネイビー、華やかな入園式は明るい白系のフォーマルを着るという常識を知らない方が、今年は多いようね!」と大きな声で言い放ち、入園式が初めての一人目ママたちがすくみあがった…というのも、今となっては、ある意味、良い思い出かもしれません。




Familytravelog

アジア好き家族の旅日記から始まったブログですが、2017年よりシンガポールに移住。シンガポール暮らしの日常を綴っています。 【メッセージはfamilytravelog@gmail.comにお願いします】

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